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2015.11.06 知って得する塗装講座

弾性塗料とは? 外壁塗装で知っておきたい豆知識

家の外壁をチェックしてみましょう。その壁にヒビが入っていないでしょうか?

外壁にヒビが入っていると雨漏りなどが発生します。また、ヒビの大きさによっては外壁が崩れるなど被害も大きくなるのです。そこで、弾性塗料による修復方法を知っておきましょう。

この記事では、弾性塗料による外壁補修についてまとめました。

1.弾性塗料とは?

弾性塗料とは、普段の生活では聞き慣れない言葉だと思います。この項目でしっかりと特徴を押さえておきましょう。

1-1.外壁のヒビを直す塗料「弾性塗料」

外壁は、年数が経(た)つことでさまざまな劣化・問題が発生します。さびやカビ、汚れが当てはまるでしょう。その中にはヒビもあります。専門的に言うと「クラック」です。

これら外壁に起こる問題は、塗装によって解決します。特に、ヒビが入ったときに使われるのが「弾性塗料」です。

弾性塗料は、通常の塗料と違ってゴムのように伸びます。その弾力性は、通常の塗料と違って10倍です。そのため、ヒビに弾性塗料を塗ると塗膜が伸びてヒビを埋めていきます。

1-2.弾性塗料の効果

弾性塗料は、外壁のヒビに塗って始めて効果を発揮するものです。外壁に弾性塗料を塗れば下地のヒビ割れをカバーします。そのため、外壁の寿命が長くなるのを知っておきましょう。

しかし、弾性塗料には規定の希釈率が定められています。そのため、普通に使うにはドロドロしていて使いづらいです。そこで、弾性力は弱いけど使いやすい微弾性塗料を使うのが主流となっています。

1-3.弾性塗料が使われる壁のタイプ

弾性塗料は、「モルタル外壁」という壁によく使われるのを知っておきましょう。モルタル外壁とは、セメントに砂を混ぜて作り上げた壁のこと。コンクリート外壁の仕上げやレンガ・タイルの目地に使われることが多いです。

しかし、このモルタル外壁はヒビ割れがよく発生します。風化や雨の浸食が原因です。また、年数経過や乾燥を繰り返すことで自然に発生するもの。弾性塗料は、このようなモルタル外壁の支障をカバーできる塗料だと知っておきましょう。

1-4.サイディングボードには使えない

弾性塗料は、ヒビ割れを防ぐ便利な塗料です。しかし、サイディングボードには使えないことを知っておきましょう。サイディングボードとは、近年よく使われているボードです。このボードは「半永久的に使える外壁」として注目を集めました。

しかし、実際は表面の劣化やボードの浮きが目立つものです。また、吸水性が高いので表面に粉が付きやすいのも特徴となります。

このサイディングボードには、断熱材なども入っているため夏場は熱くなるのです。そのため、弾性塗料を塗ると塗膜が柔らかくなって膨れ上がります。この膨れは、最後にはサイディングボードを破損に導くのを知っておきましょう。

また、弾性塗料はモルタル外壁などの細かいヒビに適応します。そのため、サイディングボードのようにツルツルした壁では効果を出せません。

1-5.弾性塗料にも種類がある

弾性塗料と一口に言っても種類があります。

基本的にはシリコン・フッ素・アクリル系の3つに分けられるのを知っておきましょう。また、弾性塗料によって防水性・防カビ性能・耐候性・耐アルカリ性・対汚染性など特徴が変わります。

2.弾性塗料の工法

弾性塗料は、壁のヒビを補修するだけでなく予防もできる塗料です。しかし、工法を間違えると弾性塗料の効果は発揮しません。そこで、弾性塗料を使った3つの工法を知っておきましょう。

2-1.複層弾性塗料

厚く塗ることでヒビ割れに強い壁にする工法です。

下塗りを施して弾性塗料を2回塗ります。さらに、その上にグレードの違う弾性塗料を2回上塗りする方法です。
この工法ならば非常に強いヒビ割れ対策になります。また、防水性も強く8年~10年は持つのを知っておきましょう。

しかし、工程・塗料共に多く使うため費用は高くなります。

2-2.単層弾性塗料

単層弾性塗料では、下塗りに弾性塗料を2回塗る工法です。複層弾性塗料と違って2回とも同じ種類の弾性塗料を使います。しかし、回数が少ないこともあって効果は低いと思いましょう。

この工法でもある程度はヒビ割れ予防となります。しかし、弾力性は3分の2まで低くなる上に防水性能も低くなるのです。

単層弾性塗料は、塗料メーカーのとおり塗布して性能を発揮します。しかし、規定通りに施工しない業者が数多くいるのが現実です。水で薄めると塗りやすくなる上に材料代を浮かすことができます。

単層弾性塗料を依頼する場合は、注意しておきましょう。

2-3.微弾性塗料

微弾性塗料を下塗りに使って行う工法です。さらに、その上に弾性塗料を2回上塗りして補修します。この場合、弾性塗料のグレードは選べることを知っておきましょう。

下塗りに微弾性塗料を使っているため単層弾性塗料よりは効き目があります。また、細かいヒビ割れにも効果的です。

しかし、10年は持たない工法だと思っておきましょう。

3.塗装業者に依頼するときの注意点

壁にヒビが見つかったときは、業者に依頼して壁の補修を依頼するでしょう。しかし、依頼する業者のポイントを知っておかないと損します。この項目で依頼するときの注意点を押さえておきましょう。

3-1.単層弾性塗料ばかり進める

基本的には、複層弾性塗料が最も効果的です。その分、高額になりやすい工法でもあります。しかし、業者にとっても塗料代が高く付くのです。

そのため、業者が「弾性だけど安いですよ」と単層弾性塗料ばかり進めると怪しいと思いましょう。もし、単層弾性塗料を依頼したのに数缶しか使わないと手抜き工事です。1つの缶を必要以上に薄めて使っています。

また、単層弾性塗料は塗料のランクが低いので効果が薄いです。そのため、業者側も単層弾性塗料の手段を取りたがりません。妙に単層弾性塗料ばかり進めるときは注意しましょう。

3-2.見積もりを取らない

見積もりを取らない業者は、基本的に悪質な業者です。

見積もりは、依頼者に金額を提示すると共に自分たちの行程作業を確認します。そのため、見積もりをしっかり行えないのは作業ができないことを意味するのです。

外壁塗装は、1㎡で値段が決まります。

  • アクリル系…1000~1200円
  • ウレタン系…1800~2000円
  • シリコン系…2500~3500円
  • フッ素系…3500~4500円

あくまで相場ですが、外壁塗装はこのような値段です。数社に見積もりを取った上で決めましょう。

3-3.必要のない部分まで補修しようとする

悪質な業者は、外壁の問題ないところまで補修しようとします。依頼していない部分についても「別の部分も危なかったので補修しておきました」と、見えないような部分に欠点を見つけようとするので注意しましょう。もし、きちんとした業者であれば補修する前に確認します。

また、業者に依頼する前に自分で外壁の確認をしておきましょう。

まとめ

この記事では、弾性塗料について紹介しました。最後に、弾性塗料について大事なポイントをまとめておきましょう。

  • 弾性塗料はヒビ割れを防ぐ。
  • モルタル外壁に最適だが、サイディングボードには使えない。
  • 弾性塗料の種類によって耐性が変わる。
  • 何度も塗る複層弾性塗料は費用が高い。しかし、効果も高い。
  • 単層弾性塗料ばかり進める業者は注意する。
  • 必ず見積もりは取る。

外壁にあるヒビは、放っておくと生活に悪い影響を与えます。外壁にヒビを見つけたときは、業者への依頼を検討してください。また、適正な価格で取り引きができるようにしっかりと知識を付けておきましょう。

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