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2017.12.08 知って得する塗装講座

サイディング塗装をしたい人必見! 外壁をきれいにする5つのポイント

新築のときは美しかった外壁も、長い年月の経過とともに汚れ、色もくすんできますよね。きれいな外観を取り戻し、家そのものを雨風・ほこり・紫外線などから守るためには、定期的に外壁塗装でメンテナンスを行う必要があるのです。最近の外壁は、従来のモルタルなど「塗り壁」よりも、板状の素材を貼り合わせるサイディングが主流となっています。

サイディングは「メンテナンスフリー」だと思っている人もいますが、やはり定期的にメンテナンスを行う必要があるのです。

そこで、サイディングの基礎知識やサイディングに必要な塗装、業者選びなどお役立ち情報をご紹介しましょう。

この記事を読むことで、サイディングに関するさまざまな知識を得ることができます。ぜひお役立てください。

1.サイディングについて

最初に「サイディング」についての基礎知識を勉強しましょう。

1-1.サイディングとはどのようなものか?

「サイディング」という言葉は、建築系の仕事をしている人やDIYに詳しい人以外は、あまりなじみのない専門用語でしょう。

サイディングは、英語で「siding」と書き、直訳すると下見板(したみいた)・壁板という意味になります。サイディングは、「サイディングボード」と呼ばれることもあり、建物の外壁に使用する「板状」の外壁素材です。サイディングボードは、住宅などの「外壁の広さ」に合わせてカットしてから貼り付け、つなぎ目をしっかりとシーリング(※)して使用します。

以前、外壁は「壁の表面を塗る」塗り壁(モルタル・土塗り・しっくい)が主流でした。しかしながら、現在では「壁の表面に張る」サイディングを選ぶケースが多くなりました。

※シーリング:建物の防水性や機密性を守るために、つなぎ目やすき間を埋める作業

1-2.サイディングの種類

ひとくちに「サイディング」といっても、いろいろな種類があります。ご紹介しましょう。

1-2-1.窯業(ようぎょう)系サイディング

「窯業(ようぎょう)系サイディング」は、セメント質と繊維質の原材料を混合して作った板です。シンプルな雰囲気のものから、レンガ調・タイル調・石造り調などデザインが豊富で、限りなく自然に近い風合いがあるため人気を集めています。

また、セメント質を混ぜているために、地震や火災にも強いのが特徴です。さらに、「色あせや汚れに強くなるコーティング」をほどこした製品も登場しています。

おしゃれ・種類が多い・強い・リーズナブルとメリットが多いため、現在では新築住宅の7割が、窯業(ようぎょう)系サイディングを使用しているのです。

1-2-2.金属系サイディング

「金属系サイディング」は、成型・エンボス加工をほどこした金属版と、裏打ち材を合わせた板です。材料は、ガルバリウム・アルミニウム・ステンレスなどが使用されています。

現在、1番多く普及しているのは、アルミニウム・亜鉛・シリコンで構成した「ガルバリウム鋼板(こうはん)」です。従来のトタン板よりも耐久性が高く軽量なのが特徴で、断熱性の高さは窯業(ようぎょう)系サイディングの約5倍といわれています。

また、金属なので浸水する心配もなく耐天候性もあるため、特に寒冷地での使用にぴったりです。長期間メンテナンスの必要がないのもメリットでしょう。ただし、価格は高めになります。

1-2-3.木質系サイディング

「木質系サイディング」は、その名のとおり「天然木」を使用した板です。本物の木を使用しているので、ナチュラルな雰囲気の外壁を作ることができます。熱を吸収しにくいので断熱性が高いのも特徴でしょう。

ただし、木質系サイディングは水に弱いために、こまめなメンテナンスが必要です。価格も高く取扱店も多くはありません。けれども、「天然木を使用した温かみのある家を作りたい」という人に根強い人気があります。

1-2-4.樹脂系サイディング

樹脂系サイディングの原材料は、ほとんどが塩化ビニールです。日本ではあまり知られていないのですが、アメリカでは外壁材全体の50%以上を超えるシェアを誇っています。樹脂で成型しているため劣化・変色がしにくく、耐天候性に優れ、軽いので施工しやすいのもメリットです。ただし、種類が少なく取扱店も多くないので日本での普及は少なくなっています。

1-3.最近の傾向

前項でご紹介したように、日本ではデザイン性に優れ質感もいい窯業(ようぎょう)系サイディングが人気です。けれども、最近では金属系サイディングの印刷技術が進み、種類も多種多様になりました。機能面だけではなく、美しさにもこだわれるようになってきたのはうれしいところでしょう。

2.サイディングの塗装について

サイディングで仕上げた外壁でも塗装は必要なのでしょうか。知っておきたい「サイディングの塗装」についての知識をご紹介します。

2-1.サイディングの塗装とは?

「サイディング=半永久的・メンテナンスフリー」というイメージを持っている人も少なくありません。けれども、サイディングの外壁は、常に外気にさらされています。雨風・ほこり・日差し・紫外線などの刺激を受けているので月日とともに劣化するのです。そこで、長持ちさせるためは「塗装」が必要になります。塗装は主に2種類の方法があるのです。

  • 塗りつぶし塗装:サイディング外壁の上に塗料(単色・2色)を「ベタ塗り」か「吹きつけ」で塗る
  • クリヤー塗装:透明の塗料でコーティングする方法。既存のサイディング外壁の模様を生かせる

2-2.サイディングの劣化の症状

サイディングの劣化としては、以下のものが挙げられます。このような症状が表れたら、メンテナンス・リフォーム(塗装をし直す)のサインだと思ってください。

  • コーキングのひび割れ:シーリング目地部分に生じるひび割れ。雨水が侵入し建物内部にカビが生じる恐れがある
  • チョーキング現象:手で外壁を触ったときに、白っぽい粉がつく症状。塗膜が薄くなっているサイン・
  • 塗膜のはがれ:前回塗装した「塗膜」がはがれてくる状態
  • 色あせ:外壁の色が、最初のころと比べると色があせてきたり白くボケたように見えたりする状態
  • カビや藻(も):外壁にカビや緑色の藻(も)・コケなどが生じた状態で、古ぼけて不衛生に見える

2-3.サイディングの耐用年数

サイディングの耐用年数は、種類や住宅環境によっても異なります。メンテナンスの目安をご紹介しましょう。

  • 窯業(ようぎょう)系サイディング:寿命自体は30〜40年で、比較的長持ちするが、シーリング部分や表面に劣化が表れるので7〜10年でメンテナンスが必要
  • 金属系サイディング:窯業(ようぎょう)系よりも浸水やひび割れがないのでメンテナンスの周期は10〜15年ほど。ただし、サビが発生する可能性もあるので沿岸部などは塩害に注意が必要
  • 木質系サイディング:天然木を使用しているために湿気に弱く、10年前後でメンテナンスが必要
  • 樹脂系:耐性は強いが、紫外線に弱く年月の経過とともに弾性がなくなる。10〜20年でメンテナンスが必要

3.サイディングの外壁リフォームについて

外壁リフォームは、どのようなときにするべきなのでしょうか。外壁は住まいを雨風などから守る大切な存在です。サイディング外壁の場合は、「2-2.サイディングの劣化の症状」でご紹介した症状が現れたらリフォームを考えましょう。モルタルなどの場合も、同様の症状が現れたらリフォームをおすすめします。

3-1.外壁リフォームの工法の種類

外壁リフォームは、主に「塗り替え」「重ね張り」「張り替え」の3種類です。

  • 塗り替え工法:1番簡単なリフォーム方法。サイディングでもモルタルでも、外壁の劣化には、外壁に塗料を上塗りする「塗り替え」が一般的。高機能塗料ほど耐久性も高く長持ちする
  • 張り替え工法:古くなった外壁材を取り去り骨組みだけにして、新たに下地と外壁材を張る方法
  • 重ね張り工法(カバー工法):すでに設置しているサイディングを外さずに、その上から金属サイディングを張る工法

3-2.塗料の種類

「塗り替え工法」では、塗料選びが大きなポイントになります。塗料は数多くの種類がありますが大きく分けると以下の4種類です。

  • アクリル塗料:価格が安く、何度でも重ねて塗れるので短時間で色を変えたいときにはぴったり。ただし、耐久性に欠け耐用年数は5〜7年ほど
  • ウレタン塗料:機能も価格も4種類の中では1番バランスのよい塗料だが、汚れやすく耐久性にやや欠ける。耐用年数は10年ほど
  • シリコン塗料:コストパフォーマンスがよく、耐久性があり、色も長年維持できるがひび割れすることもある。耐用年数は12〜15年ほど
  • フッ素塗料:劣化しにくく耐候性・機能性が高い塗料で、航空宇宙産業機器にも使用されている。耐用年数は15〜20年

3-3.塗料の色

塗料は、「色」も慎重に選ぶことが大切です。仕上がってから「イメージしていた色と違う」と思っても、塗り直しはできません。色を選ぶときには、塗装業者に大きめの実物サンプルを見せてもらいましょう。

人気が高いのは、ベージュ・白・グレー系・茶系などの落ち着いた低彩度の色です。周囲の建物や樹木などになじみやすく高級感があります。最近では、カラーサンプルよりもさらにイメージが分かりやすい、カラーシミュレーションを行う業者もあるのでおすすめです。

3-4.注意点

サイディングの外壁は、モルタルと比較すると熱伝導がよいのが特徴です。その分、熱がこもりやすいので熱で膨張する「弾性塗料」を使用することはできません。サイディングの塗装をするときには、塗料に詳しい専門の業者に相談するようにしてください。

4.サイディング塗装工事について

サイディング塗装工事の流れや期間などをご説明しましょう。知っておけば、塗装業者に作業を依頼するときに役立ちます。

4-1.工事の流れ

業者によっても詳細は異なります。外壁塗装の株式会社・テンイチの例をご紹介しましょう。

  1. 工事の前にご近所への挨拶
  2. 外壁に足場を組み、メッシュシートを張る
  3. サイディングの防水目地切れ・ひび割れ・穴・滑落部などをチェックして補修する
  4. 高圧洗浄機で、外壁のカビ・こけ・ほこり・浮き上がった古い皮膜などを除去
  5. 余分な場所に塗料がつかないように「養生(ようじょう)」(※)をする
  6. 下塗りをする
  7. 1度だけではなく、中塗り・上塗りと2〜3回重ね塗りをして、塗膜性能を十分に発揮できる厚さにする
  8. 仕上がりを確認し、養生を外して片付けを行う

※養生(ようじょう):塗装をする外壁以外の場所が塗料で汚れないように、シートなどで保護すること

4-2.施工期間

外壁の広さなどによっても異なりますが、前項の工程すべてが終了するには10日〜2週間ほど必要です。優良な業者はひとつの工程に1日かけ、ていねいに作業を行います。

4-3.耐用年数・メンテナンスについて

サイディングボードの種類や塗料によって、耐用年数やメンテナンス時期は異なります。「2-3.サイディングの耐用年数」と「3-2.塗料の種類」をごらんください。

サイディングそのものの寿命は長くても、寿命の短い塗料を使用した場合は、早めの塗り替えが必要になります。「そろそろ、メンテナンスの時期かな」と思ったら、塗装業者に外壁診断をしてもらいましょう。

5.サイディング塗装の業者選び

サイディング塗装を依頼する業者は、どのようなことを基準に選べばよいのでしょうか。ポイントをご紹介します。

5-1.選び方のポイント

  • 外壁塗装などに実績がある
  • ホームページで実際の施工例を写真で紹介している
  • ホームページで施工料金を紹介している
  • 無料で外壁診断を実施している
  • 塗装後のカラーシミュレーションを見ることができる
  • ていねいな見積もりを出してくれる
  • 保証やアフターサービスが充実している

5-2.見積もりについて

外壁塗装のときには、業者にきちんと見積もりを出してもらい、料金や作業内容に納得してから依頼しましょう。おおざっぱな見積もりしか出さなかったり、見積もり後にしつこく契約をせまったりするような業者には依頼しないほうが無難です。テンイチでは、塗装工事についての見積もりを無料でお出ししています。詳しくはこちらをごらんください。

5-3.価格について

「4-1.選び方のポイント」でご紹介したように、優良な業者は見積もり前にある程度の予算が分かるよう、外壁塗装など作業別の価格を詳しくホームページに掲載しています。

5-4.注意点

外壁塗装業者の中には、残念なことに悪徳業者も存在しています。以下のような業者には注意してください。

  • 飛び込みで訪問営業をしてくる
  • 「今、外壁リフォームを行わないと大変です」など、必要以上に不安をあおる
  • 値段が安すぎる(素人には見えない部分で手抜き作業をする可能性がある)
  • 契約を急ぎすぎる
  • 有名メーカーの塗料を使わず「自社で開発した塗料」を使いたがる(原価を下げるために、品質の悪い塗料を使用する可能性がある)

5-5.相談窓口

テンイチでは、外壁の塗装工事に関するご相談やご質問を電話やフォームで受け付けています。お気軽にこちらをご利用ください。

6.サイディング塗装〜よくある質問〜

サイディング塗装に関して、よくある質問をご紹介しましょう。

Q.サイディング塗装を依頼するのに最適な時期はいつでしょうか?
A.6月の梅雨シーズンや9月の台風シーズンなど、雨が多い時期は工期が延びてしまう可能性もあります。また、真冬、最高気温が5℃を下回ってしまうと塗料の性能が発揮できないために作業を止めることもあるのです。できれば、それら以外の時期に依頼するといいでしょう。

Q.家の外観が古ぼけてきましたが特に気になりません。それでも、サイディング塗装は必要でしょうか?
A.サイディング塗装は、美観をよくするためだけに行うのではありません。経年による劣化を防ぎ、建物を守り、長持ちさせる役目もあるのです。耐久性の高い上質な塗料を使用することで、結果的にランニングコストを節約できます。ダメージは早めにメンテナンスをするほうがお得なのです。

Q.外壁に目立つ色の塗装を使うのはよくないでしょうか?
A.好みで選んでもいいのですが、「目立つ色」は周囲から浮いてしまう可能性があります。また、外壁は10年近く毎日見るものです。最初は気に入っていた個性的な色も、だんだん飽きてしまうことも少なくありません。ベージュ・クリーム・グレー系などの色が支持されているのは、周囲とよく調和し、飽きがこないという理由です。

Q.色見本だけではなく、外壁塗装の実例が見たいのですが。
A.業者の中には、実際の施工例をホームページにて、写真つきで紹介していることもあります。テンイチでは、こちらで紹介しているのでぜひごらんください。

Q.サイディング塗装をしたほうがいい「サイン」はありますか?
A.「2-2.サイディングの劣化の症状」でご紹介したような、症状がないかチェックしてみましょう。チョーキングやカビ、こけが危険度1(初期段階)のサインです。そして、ひび割れ、塗膜のはがれの順に危険度は増します。早めに外壁診断をしてもらいましょう。

まとめ

サイディングやその塗装に関してさまざまなことがお分かりいただけたかと思います。外壁のリフォームを考えている人、悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に業者探しをしてください。

外壁塗装は家の美観だけではなく、建物そのものを守るためにも大切です。上質な塗料を使用し、家にぴったり合った工事をしてくれる、信頼できる業者を選びましょう。テンイチでは、無料で相談や見積もりに応じています。お気軽にこちらをご利用ください。

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