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2018.12.01 知って得する塗装講座

塗装の種類は7つ以上ある!? 寿命も機能もさまざまな塗装の基本!

外壁塗装と一口に言っても、使われる塗料はさまざまです。塗料それぞれに特徴があり、寿命の長さもまるで違います。適当に依頼してしまうと、思わぬ損をしてしまうかも知れません。外壁塗装は安くはありませんから、せっかくなら満足のいく結果が欲しいですよね。

そこで、今回は知って得する外壁塗装の基礎知識をご紹介します。

この記事を読むことで外壁塗装に関する基礎知識を得ることができます。塗料だけでなく外壁材や工法などについてもご紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いください!

1.外壁塗装とは?

そもそも、外壁塗装はなぜ必要なのか気になったことはありませんか? この項目では、塗装の必要性などをご紹介します。

1-1.必要性・重要性

1-1-1.建物の保護

塗装を施す最大の目的は建物を保護することです。外壁というのは日々雨風にさらされ、夏場には強い紫外線と熱波にさらされます。5年10年と経過すれば蓄積したダメージによって建物は深刻な影響を受けてしまうでしょう。ですから、家にダメージを与えないように塗装で保護する必要があります。塗装はいわば鎧(よろい)のようなものなのです。

人が管理している建物は100年以上のものもある一方、放置された建物はそのほとんどがたった数十年でボロボロになってしまいます。人がしっかりと建物を管理することは、建物の寿命を延ばすことに大きくつながるのです。ですから、定期的に塗装をして建物を保護することはとても重要なことと言えます。

1-1-2.美観を維持

マイホームのことを城と表現することがあるように、家は家族にとって象徴のような存在です。家がみすぼらしければ、その家に住んでいる人までもがみすぼらしいと周りから思われかねません。家の美観を維持することはとても大切と言えます。そして、美観を維持する上で最も効果的なのが外壁塗装なのです。外壁塗装をすることで、古い家でも新築のようにキレイにすることができます。

1-2.塗装の種類について

一口に塗装と言っても、実は塗料・工法・外壁材にいくつかの種類があり、それぞれに寿命や特徴があります。何を選択するかによって大きく違いが出てくるので、外壁のリフォームを行う際には慎重に行わなければいけません。次の項目では、塗料・工法・外壁材について掘り下げていきます。

2.塗装の基礎知識

塗料・工法・外壁材、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどをご紹介します。知っておけば業者との話し合いが円滑に進められますし、業者を選ぶ際にも役立つでしょう。しっかりと把握しておいてくださいね。

2-1.塗料の種類について

2-1-1.アクリル塗料

現在使われている外壁塗料で最も安い塗料です。かつては一般的な外壁塗料として使われていましたが、4~7年とも言われる寿命の短さから、今ではほとんど使われていません。しかし、オーストラリアのアステック社が新たに開発した長寿命・高機能のアクリル塗料、ピュアアクリルによって再評価の流れになっています。

2-1-2.ウレタン塗料

アクリル塗料の次に安価で、アクリル塗料よりも長い寿命(6~10年)を持つことで知られている塗料です。20年ほど前までは主流の塗料でしたが、近年出現してきたほかの塗料に押されて今ではあまり使われていません。ただし、木・塩ビ・鉄などにもしっかりと密着する性質があるため、木の外壁材・雨樋(あまどい)などには採用されることもあります。また、安さと扱いやすさからDIYなどでは今でも人気です。

2-1-3.シリコン塗料

現在の主流塗料の一つで、塗料に指定がなければほとんどの業者はシリコン塗料で見積もりをとるほどです。戸建てはもちろん、マンションなどの集合住宅で広く使われています。コストパフォーマンスが高く、8~15年とも言われる長寿命にもかかわらずウレタンに次いで単価が低いのが特徴です。

また、最大600℃に耐えることができるので暑い地域でも劣化しにくいという特徴もあります。ただし、粘度が高く扱いづらい塗料なので、塗装業者の腕によって仕上がりに差が出やすいのが難点です。当然、DIYにも向いていません。また、比較的柔軟性が低く、塗装してから10年ほど経過するとひび割れなどが発生する可能性があります。

2-1-4.ラジカル塗料

ラジカルとは、酸素・紫外線・水などによって発生する劣化因子のことです。塗料が劣化する原因はラジカルと言っても過言ではありません。ラジカル塗料はこのラジカルを発生させにくくすることに重きを置いた塗料です。ラジカルを閉じ込める効果を持った高耐候酸化チタンと、発生したラジカルの働きを抑える効果を持った光安定剤が配合されており、これらの効果によって15年という長寿命を実現しました。しかも、塗料の単価はシリコン塗料とほとんど変わりません。

さらに、扱いやすい塗料なので、技術力によって仕上がりが変化する危険性も低いでしょう。まだまだ知名度が低く、取り扱っている業者も多くありませんが、今後シリコン塗料に取って代わる塗料として期待されています。

2-1-5.フッ素塗料

六本木ヒルズや東京スカイツリーなどにも使用されている高機能塗料です。15~20年という長い寿命を持ち、耐熱性・耐候性・耐水性・防汚性などあらゆる部分で高水準の塗料となります。非常に高機能な反面単価が高いのがデメリットです。シリコン塗料やラジカル塗料に比べると1.5倍ほど高くなってしまいます。

また、フッ素は下地処理によって性能に大きな差が出てしまうので、業者によっては塗料本来の効果を発揮できないので注意が必要です。ほかにも、塗料には「ツヤあり」しかないので、「ツヤなし」が良い方にとってはデメリットになります。

2-1-6.光触媒塗料

空気清浄機能のある塗料です。また、付いた汚れを太陽光で分解し、雨で洗い流すこともできます。さらに遮熱性にも優れ、夏には涼しく冬には暖かい環境を作ってくれるでしょう。もちろん、寿命も長く、15~20年と言われています。デメリットとしては単価がフッ素以上の高さであることと、やや柔軟性に欠けるため10年・20年後にひび割れが発生する可能性があることです。

2-1-7.無機塗料

無機物が紫外線で劣化をしないという特徴に着目し、タイル・ガラス・レンガなどの無機物を配合した塗料です。その証拠に、レンガが主流のヨーロッパでは、レンガで作られた千年以上も前の建物や道が残っていますよね。20年以上の寿命を持ち、防汚性や耐候性にも優れた塗料です。

ただし、光触媒と同程度の高単価なことと、硬い塗料なので比較的ひび割れしやすいのが難点となります。また、性能を発揮させるには塗装技術が必要なのもデメリットの一つです。

2-2.工法の種類について

2-2-1.はけ工法

時間はかかりますが塗料が飛び散りにくく、正確に塗装できるのが魅力の工法となります。ただし、塗装に時間がかかるので工期は長く、工費は高くなりがちです。また、キレイに仕上げるのには熟練の技術が必要なので、業者によって仕上がりが違います。

2-2-2.スプレー工法

広範囲を短い時間で塗装できる工法のため工期が短く費用も安いのが特徴です。また、吹き付けるだけなのでさほど技術を要しません。その一方、ムラが発生しやすい工法なので注意が必要です。また、コンプレッサーの稼働音やスプレーの噴射音などの騒音が発生するので、近隣住民へしっかり気配りしてくれる業者を選ぶ必要があります。

2-2-3.ローラー工法

塗装用のローラーに塗料を付けて塗っていく塗装法です。スプレーには及びませんが、はけの倍ほどの速さで塗ることができます。また、スプレーと違って狙った箇所を正確に塗れるので、周りを汚さずに塗ることが可能です。気泡やムラもできにくく、あまり技術を必要としません。ただし、腕に左右されない一方、道具に大きく左右されます。安いローラーや古いローラーだと仕上がりが悪くなるのが難点です。

2-3.外壁材について

2-3-1.サイディング

外壁に使われる壁板の総称で、窯業系・金属系・木質系・樹脂系などがあります。日本で一般的なのは窯業系と金属系です。樹脂系サイディングは日本ではなじみがありませんが、アメリカやカナダでは50%を超える高いシェアを持っています。色や性能のバリエーションが豊富なのが特徴です。軽くて家に負担をかけないものや耐火性能を持つものなど、いろいろとあるので自分好みのものを見つけやすいでしょう。

2-3-2.RC

RCは鉄筋コンクリートのことです。一定の間隔で張り巡らした鉄筋にコンクリートを流し込んで固めた壁材で、耐震性や耐火性に優れています。さらに、液状なのであらゆる形状に対応できるのも強みです。

2-3-3.ALC

ALCは軽量気泡コンクリートのことで、細かい気泡を混ぜ込むことで通常のコンクリートよりも軽量化した壁材です。断熱性・遮音性・調湿性・耐久性などに優れています。軽さを生かして高層ビルやマンションなどで多く利用されている壁材です。

2-3-4.塗り壁

左官職人がモルタル・漆喰(しっくい)などで仕上げた壁材のことです。素材自体の寿命は長いのですが、ひび割れが起きやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。そのため、近年はあまり需要がありません。ただし、漆喰は和風住宅には欠かせないので、いまだに根強い人気があります。

2-3-5.レンガ

耐震性・耐火性・耐熱性・遮音性に優れています。さらに、前述したように、無機物なので紫外線によって劣化しません。ただし、硬い素材なので地震などが起きるとひび割れる可能性が高い壁材でもあります。

2-3-6.タイル

レンガ同様、紫外線によって劣化しません。防汚性に優れているのも特徴です。また、見た目に高級感があるのもメリットとして挙げられるでしょう。ただし、レンガ同様割れやすいのが難点です。

2-3-7.板張り

日本で古くから住宅に用いられてきた壁材で、マツ・スギ・ヒノキなどの木材を板状に張り付けたものです。断熱性や調湿性に優れ、何よりも木のにおいやぬくもりを感じられるのが特徴として挙げられます。ちなみに、板張り素材の耐火性や耐久性を高めたものが木質系サイディングです。

3.塗装選びのポイント

塗料だけでも7種類あり、なかなかどれを選べばいいのか分からない方も多いでしょう。この項目では、塗装する際のポイントをご紹介します。

3-1.選び方について

一番重要なことは優先順位を付け、目的に合っているものを選ぶことです。

  • 価格
  • 機能性
  • 寿命

これらの中で優先順位を付けていきましょう。たとえば、価格を最も重要視するなら、予算の範囲で機能性や寿命の長いものを選びます。優先順位を付けず、あれもこれもと優柔不断にしていると無駄に時間がかかるだけでなく後悔することにもなりかねません。頭の中だけではまとめられないなら、ノートなどに自分の中のイメージを書き出してまとめましょう。

3-2.価格相場

価格相場を把握しておけば塗装の計画がしやすくなります。今回ご紹介した塗料の㎡あたりの価格相場です。参考にしてみてください。

  • アクリル塗料:1,000~1,200円
  • ウレタン塗料:1,800~2,000円
  • シリコン塗料:2,300~3,500円
  • ラジカル塗料:2,800~3,800円
  • フッ素塗料:3,500~5,500円
  • 光触媒塗料:4,200~5,500円
  • 無機塗料:5,000~5,500円

4.塗装業者を選ぶ際のポイント

塗装は技術の必要な作業です。適当に業者を選ぶと後悔することにもなりかねません。業者選びのポイントを押さえ、信頼できる業者を見つけましょう。

4-1.業者選びのポイント

4-1-1.実績がしっかりしているか

一番重要なのが塗装業者の実績です。塗料によっては業者の技術力が仕上がりや性能に大きな差を発生させてしまうものがあります。ですから、必ず業者ホームページや口コミサイトなどから実績があるかを調べましょう。ただし、実績数だけならいくらでも捏造(ねつぞう)できてしまうので、実際の施工例の写真が載っている業者を選ぶことが重要です。

4-1-2.外壁診断を行うか

外壁のひび割れがあるまま塗装をすると、塗装本来の効果を発揮できません。ですから、しっかりとした外壁塗装業者は工事前に外壁診断を必ず行い、ひび割れがあれば修復してから塗装します。診断せずに塗装をしようとする業者は信頼できないので利用しないようにしましょう。

4-1-3.アフターサービスが充実しているか

適当に塗装をして後は知りません、ではいざ不具合が見つかったときに困ってしまいます。ですから、アフターサービスの充実度は非常に重要です。また、アフターサービスの充実度は業者の仕事に対する姿勢や技術力をはかる効果もあります。アフターサービスが充実していても採算がとれていると言うことは、それだけ失敗しないという裏付けにもなるでしょう。たとえば、長期保証や無料の定期点検などといったアフターサービスがある業者は信頼できます。

4-2.安すぎる業者には気を付けよう

価格を安くするために、塗料を用法以上に薄めて使うような悪徳業者があります。たとえば、シリコン系塗料のシリコン含有率には規定がありません。少しでもシリコンが含まれていれば、シリコン系塗料と言い張ることができてしまうわけです。もちろん、含有量の少ないシリコン系塗料はそうでないものに比べて劣化しやすくなります。料金の安さだけ選ぶと、結果として損してしまう可能性があるのです。前述したようなポイントを押さえ、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

5.外壁塗装に関するQ&A

Q.外壁診断は有料ですか?
A.業者によって異なりますが、優良業者は無料で診断を行うことが多いでしょう。

Q.業者とトラブルになった場合はどこに相談すればいいのですか?
A.基本的には国民生活センターに相談するのが良いでしょう。国民生活センターは国民の消費生活に関する相談を無料で行っている行政法人です。また、住宅関係を専門とした相談先としては、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営するリフォネット住まいるダイヤルも挙げられます。

Q.業者見積もりは有料でしょうか?
A.業者によって違いますが、一般的には無料です。詳しくは業者に相談してください。

Q.塗装時期に適してるのはいつですか?
A.基本的に雨の日は塗装できません。ですから、雨の少ない秋~冬は塗装に適していると言えます。

Q.外壁塗装で中毒になったりしませんか?
A.ご安心ください。屋内では中毒のリスクがありますが、屋外で中毒が発生するリスクはほとんどありません。ただし、塗料によっては有毒物質が含まれているのは事実なので、工事中はあまり近づかない方がいいでしょう。

まとめ

今回は外壁塗装に関する基礎知識をご紹介しました。外壁塗装に使われる塗料はアクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素・光触媒・無機と別れ、中でも人気なのがシリコン系塗料です。それぞれの塗料に寿命や特徴があるので、自分好みのものを見つけることができます。今回ご紹介した情報を活用して、ぜひ後悔のないようにしてくださいね!

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