ビル外壁の種類は? それぞれの特徴と補修タイミングをチェック!


ビルの外壁にはどんな種類があるのか、どんな素材のものにすればいいのか悩んでいる方は多いでしょう。ビルはたくさんの人が出入りし、階数が増えるため、一般家屋の外壁よりも強度がある素材にしなければなりません。それぞれの特徴を知り、定期的なメンテナンスと補修を行うことが建物の寿命を延ばすポイントでもあるのです。

本記事では、ビル外壁の種類と特徴などを解説します。

  1. ビル外壁の種類と特徴を知ろう!
  2. ビル外壁の種類と補修タイミングは?
  3. ビル外壁補修工事と費用相場について
  4. ビルの外壁に関してよくある質問

この記事を読むことで、ビルの外壁種類とそれぞれの特徴が分かります。気になっている方は、ぜひチェックしてください。

1.ビル外壁の種類と特徴を知ろう!

最初に、ビル外壁の種類とそれぞれの特徴をしっかりと把握しておきましょう。

1-1.コンクリートを軽量気泡化した「ALCボード」

階数が多いビルの外壁は、一般家屋の外壁よりも強度が高い種類が多いのが特徴です。その中でも、ALCボードはコンクリートを軽量気泡化した外壁材で、耐熱性・耐火性・耐久性に優れています。多くのビルに使われており、塗装の目安は約10~15年です。ただし、防水性が乏しい傾向があるため、塗装が劣化したまま放置すると内部からボロボロになってしまいます。クラック(ヒビ割れ)や爆裂・紫外線による色あせなどが起こりやすくなるでしょう。けれども、きちんとメンテナンスをすれば劣化を防ぐことができます。

1-2.金属鋼板の「金属系サイディングボード」

金属系サイディングボードは、スチールやアルミニウムなどが原料になっている金属鋼板のことです。塗装の目安は約10~15年とALCボードと変わりませんが、軽くて耐久性が強く、既存の壁の上に貼りつけられる点が大きな魅力と言えるでしょう。また、断熱効果にも優れているため、さびにくく、見た目を美しく保つことができます。ただし、スチールやアルミ素材はさびやすく、傷がつきやすい点がデメリットです。

1-3.砂とセメントを水で希釈した「モルタル壁」

モルタル壁は、砂とセメントを水で希釈し混ぜ合わせたものを、コテで塗りつけるタイプです。15~20年前のビルには主流の外壁材でしたが、防水性能が低くなると急激に劣化が進むので今ではあまり使われていません。塗装の目安は約8~10年と短く、モルタルの剥離やクラック・紫外線による色あせ・カビによる汚染が目立ちます。防火性と強度が高いため、防水性の維持が重要なタイプといえるでしょう。

1-4.スタイリッシュな印象を受ける「ガラス張り」

最近は、全面ガラス張りというオフィスも増えてきました。スタイリッシュで近代的な印象を与える外壁材として注目されており、コンクリートの壁よりも軽量化できるのがメリットです。また、ビルを支えるためのコストを抑えることができます。軽量化のガラス張りでも強度を高めるため、カーテンウォールという工法を用いるケースがほとんどです。カーテンのように重さが軽く、取り外しが可能な非耐力の壁のことを指しています。

1-5.3種類のタイルが使われる「タイル張り」

ガラス張りと同じく、最近のオフィスにはタイルを使用しているところもよく見かけるようになりました。タイル張りに使われるのは、磁器質・石器質・陶器室の3種類です。この中でもビルに使用することが多いのは、耐火性に優れ経年劣化しにくい磁器質となります。タイルはほかの外壁材よりも塗装を行う必要がないため、メンテナンス費用を抑えることができるでしょう。

2.ビル外壁の種類と補修タイミングは?

では、ビル外壁は、どのようなタイミングで補修を行えば良いのでしょうか。

2-1.外壁材のメンテナンス時期に合わせる

基本的に、ビル外壁の種類ごとに決まっているメンテナンス時期に合わせて補修を行います。外壁の種類によって、耐用年数が異なるため、きちんと把握しておかなければなりません。ビルに使われている外壁材ごとの耐用年数は以下を参考にしてください。

  • モルタル壁:約8~10年
  • 金属系サイディングボード:約10~15年
  • ALCボード:約10~15年
  • コンクリート壁:約15~20年
  • タイル:約10年

あくまで目安の年数となるため、時期が近づいてきた頃に専門業者のメンテナンスを入れるのが最適です。早めにメンテナンスを行うことで、費用節約にもつながります。

2-2.塗料の種類別メンテナンス時期

外壁材の耐用年数だけでなく、ビルの塗装に使われる塗料の種類によってもメンテナンス時期が異なります。ビルに使われる塗料の種類は、大きく、ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料の3種類です。それぞれの耐用年数は以下のとおりとなります。

  • ウレタン塗料:約10年
  • シリコン塗料:約12年
  • フッ素塗料:約15~20年

ビルの場所や高さによっては、劣化スピードが速くなる可能性があります。自分で確認できる範囲で構わないので、塗料が剝がれたり、色あせしたりしていないかチェックしてください。1箇所に気になるところがあれば、ほかの場所にも変化が起きている可能性があります。早めに専門業者に調べてもらったほうがいいでしょう。

2-3.タイルの剝がれやコンクリートの劣化に要注意

タイルが剝がれたり浮いたりしている、コンクリートが劣化し穴が大きくなっているなど、ビルの外壁で気になるところがあれば、補修すべきタイミングと言えるでしょう。一般的に、ビルを補修するタイミングは10年といわれていますが、10年も経過しないうちに劣化症状が現れることもあります。その場合、施工不良が原因の可能性もあるため、早めに補修を行うことが大切です。なかなかビルの外壁を確認する機会がないかもしれませんが、どのような状態か定期的にチェックすると早期発見につながります。

3.ビル外壁補修工事と費用相場について

一般家屋よりも補修費が高くなりがちなビルは、一体いくらぐらいになるのでしょうか。ここでは補修工事の内容と費用相場について説明します。

3-1.工事前に調査をしっかりと

ビルの外壁補修工事を始める前に、しっかりと行っておかなければならないのが「外壁調査」です。外壁調査では、ビルがどのような状態か、どんな不具合が起きているのか、どこまで劣化が進行しているのかなど、さまざまなことが分かります。調査を細部まで行うことで、適切な補修方法が選択できるのです。逆に、調査を行わずに補修工事に入ると、外壁の状態がさらに悪化してしまい、出費がかさむという結果になってしまいます。実際に、外壁調査を行わない業者に依頼し、お金をだまし取られたという事例も起きているのです。ビル外壁補修工事は費用が高くなるからこそ、工事が始まる前に調査を行う必要があります。

3-2.調査が終われば洗浄→補修→塗装

外壁調査を終えた後の流れは、以下のとおりです。

  1. 外壁の表面についている汚れを高圧洗浄機などでキレイに落とす
  2. ヒビ割れやサビ、浮いている部分など修繕が必要な場所に手を加える
  3. 補修が終えたら、上塗り→中塗り→下塗りと塗装を行う
  4. 完全に乾かし、細かな作業を終えたら完了

大まかな流れは上記のとおりですが、補修箇所が多くなるほど工期も延びます。一般的に、ビルの外壁補修工事は、数か月かかる大工事です。工期が長くなれば、工事の音が周囲に響き渡る時期も長くなるため、トラブルが発生しやすくなるのも問題でしょう。あらかじめ、起こりうるトラブルについて話し合い、しっかりと未然に防いでくれる業者を選ぶことが大切です。

3-3.費用相場は200万~800万円

ビルは一般家屋とは違い、補修や塗装範囲が一段と広くなります。階数があるビルほど工事費用も高くなりがちです。3階建ての小さなビルでも、塗料の塗り直しだけで200万円はかかるでしょう。そこに補修工事が加わるとなれば、300万~500万円は必要になります。目安は数百万円ですが、10階建て以上になると1,000万円以上になることもあるのです。費用を削減するため、耐火性や耐久性に乏しい塗料や外壁材を使う人がいますが、すぐに劣化する恐れがあるので長期的な目線で考慮する必要があります。

3-4.費用を抑えるコツは足場代

外壁材や塗料のレベルを維持しつつ、費用を抑えたい方は足場代に注目するといいでしょう。あまりご存じない方が多いかもしれませんが、足場代は全体費用の半分を占めるほど費用が高くなる部分です。たとえば、株式会社テンイチの場合、足場を自社施工によって費用を抑えています。一方、大手は下請けなどを利用しマージン(手数料)を抜いているのです。

3-5.業者選びのポイントは実績とスタッフの対応

外壁補修工事の業者選びは、慎重に行うべきポイントです。業者の腕によって、仕上がりが大きく異なります。業者の施工不良が原因で外壁が傷むこともあるため、できるだけビルの外壁工事の実績がある業者を選んでください。実績の有無は、以下のポイントに注目すれば分かります。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 見積書の内容が細かく記載されているか
  • 工事前に外壁調査を行ってくれるか
  • どこが劣化し、どのような補修工事を行うのか説明してくれるか
  • どのような質問でも分かりやすく答えてくれるか
  • ホームページに実際に施工例が記載されているか
  • 無調見積もりや無料相談を受けつけているか
  • 口コミや評判が良いか
  • 無料診断を行っているか
  • 保証内容が充実しているか

特に、注目してほしいのは最後の「保証内容」です。保証がしっかりしている業者なら、施工後に問題が起きてもすぐに無償で対応してくれます。追加費用を支払う必要もないため、安心して工事を任せることができるでしょう。屋根・外壁塗装工事のテンイチでは、無料診断に加え、最長10年の保証が整っています。無料相談も受けつけているので、お悩みの方は1度ご相談ください。

4.ビルの外壁に関してよくある質問

ビルの外壁に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.外壁補修をしないとどうなるの?
A.どんどん劣化が進行し、最終的には雨漏りが発生します。ヒビ割れやすき間から雨水が内部に入り込み、コンクリートなどが腐敗する原因になるのです。コンクリートなど外壁材の腐敗は、全体的の耐久性にも大きな影響を及ぼします。また、補修タイミングが遅れるほど、費用が高くなってしまうので注意してください。

Q.定期的なメンテナンスを行うことで得られるメリットは?
A.オフィスの価値が上昇することです。新しいオフィスを借りる際、立地条件・広さ・費用・設備などさまざまな点を考慮しますが、中でもビルの外観をチェックする人は多いでしょう。ビルの外観は入居企業の印象にもつながるため、できるだけ美しく整っている外観のビルを選びます。外観をキレイに保ち続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。

Q.ビルに防水工事は必要?
A.必要です。防水工事を行うことで、ビルの耐久性と防水性を高めることができます。特に、防水性能低い外壁材を使用する際は、あわせて防水工事も行うべきです。防水工事を後回しにすると、雨漏りに発展し、結果的に大きな費用がかかってしまうことになります。早めに行っておいたほうがいい工事と言えるでしょう。

Q.コンクリート打ちっぱなしのデメリットは?
A.シンプルで無機質な印象を与えるため、オシャレなデザイナーズオフィスに採用されることが多い外壁材です。ただし、表面が粗いため、ホコリや汚れが付着しやすいのがデメリットと言えるでしょう。ホコリが付着した上に雨が降ると、さらに汚れがひどくなってしまいます。

Q.光触媒塗料とは? ビルに向いている塗料?
A.光触媒塗料は、フッ素塗料よりも耐久性が高く、汚れを自分で落とすことができる優秀な種類です。太陽と雨を利用して自ら汚れを落としますが、日光が当たらないと効果が発揮できません。また、塗る秘術が必要になる塗料+フッ素塗料よりも高額となるため、ビルの塗料にはあまり向いていない種類と言えるでしょう。

まとめ

ビル外壁の主な種類は、ALCボード・金属系サイディングボード・モルタル壁などがあります。それぞれ耐用年数や補習のタイミング、特徴が異なるため、違いをきちんと把握した上で選ぶことが大切です。ただし、素人の判断では判断が難しいので、豊富な知識を持っている外壁リフォーム業者に相談して決めてください。ビルの劣化状況などを踏まえた上で、適切な種類を選びましょう。そして、定期的なメンテナンスを行うこともビルを長持ちさせる大切なポイントです。