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2018.07.25 知って得する塗装講座

光触媒塗料とは? 外壁に使用するメリットとデメリットを紹介!

外壁に使用する塗料は多種多様で、それぞれで効果も異なります。その中でも特殊な塗料として知られているのが、光触媒塗料です。一体どのような塗料なのか、どのような効果があるのか気になっている方は多いでしょう。光触媒塗料について詳しく把握しておけば、目的に合わせて使うことができます。

本記事では、光触媒塗料を使用するメリットやデメリットなどを解説しましょう。

この記事を読むことで、光触媒塗料を外壁に使用する際の注意点や外壁塗装業者に依頼する方法などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.光触媒塗料とは?

まずは、光触媒塗料がどのような特徴を持っているのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.光エネルギーを活用した塗料

光触媒塗料を簡単に説明すると、光エネルギーを活用した塗料のことです。光をあてると物質に化学変化が起きる触媒が塗料に含まれています。酸化チタンなどが光のエネルギーに反応し、化学変化を起こさせるというわけです。

一般的な塗料としては、シリコン塗料やウレタン塗料が知られており、光触媒塗料は特殊塗料の一部となります。ほかの塗料にはない特殊な効果が期待できるからこそ、「特殊」とみなされているのです。光をエネルギーとして活用している塗料だからこそのメリットやデメリットがあります。

1-2.紫外線型と可視光型の2種類

光触媒塗料には、大きく分けて紫外線型と可視光型の2種類があります。紫外線型は光触媒の防汚作用を引き起こすために紫外線が必要です。そこから改良されたものが可視光型となり、紫外線を照射しなくても光があたるだけで防汚作用が発揮される特徴があります。

新型の可視光型に比べると、紫外線型は防汚作用が劣っているため、その違いをしっかりと把握しておかなければなりません。光触媒塗料を使用する際は、それぞれの種類に注意してください。

2.光触媒塗料を外壁に使用するメリット

ここでは、光触媒塗料を外壁に使用するメリットを解説します。

2-1.セルフクリーニング効果が期待できる

光触媒塗料を外壁に使用するメリットとしては、セリフクリーニング効果が期待できることです。高い親水性や分解力から、汚れがつきにくく、外壁についたとしても光のエネルギーによって雨水で洗い流すことができます。

光触媒塗料を塗った外壁には、二酸化チタンが塗膜表面をおおうことになり、その二酸化チタンが紫外線を浴びると発生するのが活性酸素です。二酸化チタンと紫外線の力によって生まれた活性酸素が、空気中の大気汚染物質を分解してくれます。その結果、光触媒塗料が塗装された外壁は、排気ガスといった汚れが塗膜表面に蓄積されにくくなるというわけです。

2-2.親水性に優れている

前述したように、光触媒塗料にはセルフクリーニング効果が期待できますが、その効果には親水性の高さが大きく関係しています。親水性が高い光触媒塗料は、雨水がくっつきやすい性質を持っているのです。

活性酸素で分解された汚れはそのまま残ってしまいますが、高い親水性を誇っているからこそ、塗膜に浮かび上がり、雨水で洗い流せることができます。雨水だけでなく、ホースで水をかけるだけでも汚れが落とせるので、メンテナンスやお手入れが楽になるのも大きなメリットです。

2-3.耐用年数が長い

光触媒塗料を外壁に使用すると外壁が長くなる点も大きなメリットといえるでしょう。一般的な外壁塗料の耐用年数は10年といわれていますが、光触媒塗料の耐用年数は約16~22年です。あくまで目安となりますが、ほかの外壁塗料よりも長く保ち続けられるのは大きな特徴といえます。

耐用年数が長いのは、紫外線のダメージに対抗する力=耐候性に優れているからです。ただし、すべてのメーカーから出ている光触媒塗料が10年以上保てるわけではありません。施工する地域の気候・建物の立地などによって、耐用年数が大きく異なることを覚えておきましょう。

3.光触媒を外壁に使用するデメリット

ここでは、光触媒塗料を外壁に使用するデメリットを解説します。

3-1.初期費用が高い

光触媒塗料の大きなデメリットとしては、初期費用が割高になることです。そもそも、光触媒塗料がほかの塗料よりも1㎡あたりの価格が高くなっていることが理由となります。目安ではありますが、ほかの塗料との比較は以下のとおりです。

  • アクリル塗料:1㎡あたり約1,500~1,800円
  • ウレタン塗料:1㎡あたり約1,800~2,200円
  • シリコン塗料:1㎡あたり約2,500~3,200円
  • ラジカル塗料:1㎡あたり約3,000~3,800円
  • 光触媒塗料:1㎡あたり約4,200~5,000円

耐用年数が長めなので長期的に考えると、お得になることもあるでしょう。とはいえ、初期費用が高くなってしまうことで、手が出しづらくなっているのは事実です。

3-2.カラーバリエーションが少ない

光触媒塗料はカラーバリエーションが少ないこともデメリットの1つです。ほかの塗料に比べると、圧倒的に少なくなるので建物の雰囲気に合わせて選ぶことができません。カラーバリエーションが少ないのは、セルフクリーニング効果を発揮する酸化チタンが白色だからです。そのため、光触媒塗料を選ぶと濃い色は選択できなくなってしまうため、気をつけてください。

3-3.塗膜がひび割れしやすい!?

外壁は劣化症状としてひび割れが起きますが、光触媒塗料はほかの塗料よりもひび割れしやすい傾向があります。外壁に塗った塗料が乾燥すると幕が形成されて塗膜になる仕組みです。光触媒塗料はこの塗膜が固くなりやすく、シーリングの収縮によってひび割れが起きやすくなる傾向があります。

耐用年数が長いからといってメンテナンスを怠っていると、ひび割れが起きていることに気づかず、そのまま放置してしまいがちです。注意して外壁の状態をチェックしておかなければなりません。

3-4.落ちない汚れもある

光触媒塗料はセルフクリーニング効果が大きな特徴ではありますが、落とせない汚れもあります。どんな汚れでも落とせるわけではないので注意しておかなければなりません。

たとえば、鳥のフンやサビ・土ぼこりなどはセルフクリーニング効果でも落とすことができない汚れです。光触媒塗料を扱っている業者の中には、「外壁が汚れない!」と大げさなセールス文句を謳(うた)っているところがありますが、あくまで汚れがつきにくい塗料であることを覚えておきましょう。

4.光触媒塗料を外壁に使用する際の注意点

ここでは、光触媒塗料を外壁に使用する際の注意点などを解説します。

4-1.屋根用の光触媒塗料はない!?

外壁に光触媒塗料を使用する際の注意点として、屋根用がない点があります。屋根が建物の中でも1番汚れやすい箇所ではありますが、光触媒塗料を使うことはできません。外壁に光触媒塗料を使うなら、屋根の塗料と別々に分けて考える必要があります。できれば、屋根と外壁の塗料は一緒にしておきたいものです。

それぞれ違う塗料を使ってしまうと、耐用年数の違いによってメンテナンス周期にズレが生じてしまい、管理しにくくなるでしょう。また、塗装工事はまとめて行ったほうがコスパに優れていますが、違う塗料にすると二度手間になり費用も割高になってしまいます。

4-2.耐用年数の正確性に要注意!

最初にお話したように、光触媒塗料は耐用年数が長い点が大きなメリットでもあります。けれども、メーカーの謳う耐用年数よりも持たない可能性があるので注意しておかなければなりません。約16~22年持つといっても、あくまで目安です。

光触媒塗料には、光触媒の効果によって耐用年数が長くなりますが、住宅環境によっては塗膜が固くなってしまいひび割れてしまうケースもあります。メーカーが発表している耐用年数が発揮されるかどうかは分かりません。

4-3.光触媒塗料の効果が発揮されないケースも!?

塗装を行う業者によっては、光触媒塗料の効果が発揮されないケースもあります。光触媒塗料は特殊な塗料となっているため、工程が細かく指定されているケースもあるのです。提案の自由度が下がるため、光触媒塗料も扱っている業者が少ないというデメリットもあります。

また、きちんと工程に従って塗装をしなければ、セリフクリーニング効果などが発揮されなくなるでしょう。つまり、光触媒塗料の効果が発揮されるかどうかは、施工業者の腕にかかっているともいえます。外壁塗装業者を選ぶ際は、十分に注意しなければなりません。

4-4.外壁塗装業者選びが大切

どの外壁塗装業者に依頼すればいいのか分からない方は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 塗装実績が豊富か
  • 実際に施工した例がホームページ等に記載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 使用している塗料の種類が充実しているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 口コミや評判がいいか
  • 保証やアフターサービスが充実しているか
  • 外壁無料診断を行っているか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較することも大切です。3~4社程度の業者を比較することで、それぞれの特徴が分かりやすく、悪徳業者も見極めやすくなるでしょう。なお、静岡県を中心に屋根・外壁塗装を行っているテンイチでは、屋根・外壁の無料診断を行っています。気になっている方はぜひお問い合わせください。

5.光触媒塗料に関してよくある質問

光触媒塗料に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.光触媒塗料を販売しているメーカーは?
A.ほかの塗料よりも販売しているメーカーは少なめですが、以下のメーカーから光触媒塗料が販売されています。

  • 日本特殊塗料:「エヌティオ」シリーズ
  • ピアレックス:「ピュアコート」シリーズ
  • ニュートラル:「NU-COAT:シリーズ
  • SICコーティンングス:「アートファイン」シリーズ
  • OPTIMUS:「外装用オプティマスホワイトペイント」

Q.紫外線型と可視光型、どちらが良いのか?
A.どちらのほうが一概に良いとはいえませんが、最新型の可視光線型のほうが、セルフクリーニング効果は発揮できるでしょう。ただし、建物の立地や環境によって異なるケースがあるため、塗装実績のある業者に相談することをおすすめします。

Q.業者に依頼する際の注意点は?
A.見積書の内容をしっかりと確認することです。見積書には、どのようなところにいくら費用がかかるのか細かく記載されています。見積書に細かく記載されていなかったり、気になる点を聞いても答えてくれなかったりする業者には注意が必要です。また、追加費用が発生するケースなどもチェックしておきましょう。

Q.施工前にしておきたいことは?
A.外壁診断は必ず行いましょう。外壁診断では、現在の外壁がどのような状況になっているのか詳しく調べる作業です。ここでしっかりと外壁の状況を把握しておかなければ、塗装もうまくいきません。下地が傷んでいる場合は下地補修を行うなど、補修をきちんとすることで塗装もしっかりと塗膜を形成できます。

Q.悪徳業者の特徴は?
A.スタッフの対応が悪かったり、外壁診断を行わなかったりするなど、さまざまな特徴があります。特に、「今なら安いですよ」と安価で工事できることをアピールする業者には気をつけたほうがいいでしょう。安すぎる業者は違う塗料を使ったり、きちんと工事をしなかったりするなどの傾向があります。外壁塗装は騙(だま)しやすい工事でもあるため、どのような方法でどのような外壁にするのか、きちんと説明してくれる業者を選びましょう。また、実際に利用した人の口コミや評判もインターネットで検索するなどしてしっかりとチェックしてください。

まとめ

光触媒塗料は、汚れがつきにくく、耐用年数が長い特徴があります。外壁に使用することでセルフクリーニング効果が発揮できるでしょう。通常の塗料よりも割高になってしまう点がデメリットですが、さまざまな種類があるので価格もピンからキリまであります。できるだけ、光触媒塗料に詳しい業者に依頼するといいでしょう。実績がある業者ほど、仕上がりも良くなりますし、アフターフォローも充実しているので安心です。

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