外壁塗装の臭いが心配な方へ〜知っておきたい原因・健康被害・対策〜


業者に自宅の外壁塗装を依頼しよう…と思ったときに気になるのが塗料の臭いです。塗料独特のツンとする臭いは、敏感な人だと気分が悪くなったり頭痛がしたりして寝込むこともあります。また、小さな赤ちゃんやペットがいる場合、悪影響があるのでは?と心配になりますよね。そこで、ここでは、これから外壁塗装を考えている人や、現在外壁塗装中で臭いに困っている人のために、臭いの原因や人体への悪影響、対策などをご紹介しましょう。

  1. 外壁塗装の臭いの原因
  2. 塗料に含まれるシンナーによる健康被害
  3. 外壁塗装時の臭い対策
  4. まとめ

1.外壁塗装の臭いの原因

外壁塗装用塗料の臭いの原因は、塗料を薄めるために使用するシンナー(有機溶剤)が原因です。

ひとくちにシンナーといっても、さまざまな種類があります。外壁塗装用の塗料には、イソネプロピルアルコール・1-ブタノール・メタノール・キシレンなどのシンナーが使用されることが多いようです。この有機溶剤シンナーが、強い臭いを発するために外壁塗装を行っている間は強い臭いが家の中まで漂います。

ただし、最近ではVOC(揮発性有機化合物)が少ない低VOC塗料も増えているので、赤ちゃんや小さなお子さん、ペットなどがいるご家庭の場合は低VOC塗料を使用するほうがよいでしょう。

2.塗料に含まれるシンナーによる健康被害

外壁塗装に使用する塗料の有機溶剤は、人体に悪影響を及ぼします。そこで、厚生労働省では、塗料を扱う仕事には「特殊健康診断」「作業環境測定」「蒸気の発散源対策」「作業責任者の専任」を義務付けているのです。有機溶剤シンナーは、どのような健康被害を引き起こすのでしょうか。

2-1.身体に感じる症状

  • 目…視力低下・かすむ・乾く・ゴロゴロする・かゆい・涙が出るなど。
  • 鼻…鼻水・鼻づまり・鼻血・かゆみなど。
  • 耳…耳なり・聞きづらい・中耳炎・かゆみなど。
  • 口や喉…乾く・よだれ・味覚の麻痺(まひ)・喉の痛み・飲み込みづらいなど。
  • 消火器…下痢・便秘・腹痛・圧迫感・大腸炎など。
  • 腎臓や泌尿器…頻尿(ひんにょう)・ぼうこう炎・インポテンツなど。
  • 呼吸器や循環器…咳(せき)・くしゃみ・呼吸困難・胸の痛み・動悸(どうき)など。
  • 皮膚(ひふ)…湿疹(しっしん)・アトピー・かゆみ・ニキビ・吹き出物など。
  • 筋肉や関節…関節痛・筋肉痛・肩こりなど。
  • 精神・神経…頭痛・手足の震え・うつ状態・不眠・思考低下・食欲減退など。

上記のほかにも、女性の場合は多汗・おりもの増加・生理不順・不妊症・いらいら・感染症などの症状が起こります。さらに、赤ちゃんや小さなお子さん、人間よりも嗅覚にすぐれている犬や猫などのペットにも悪影響を与えるのです。

3.外壁塗装時の臭い対策

できるだけシンナーの影響を身体に受けないようにするには、どのような対策をすればよいのでしょうか。

3-1.臭いの少ない塗料を選ぶ

1.の外壁塗装の臭いの原因でもふれましたが、最近ではVOC(揮発性有機化合物)が少ない塗料が出ています。さらに、有害物質の少ない水性塗料も多くなっているのです。外壁塗装を依頼するときには、業者に臭いの少ない塗料を使ってもらうよう相談してください。

3-2.換気を行う

外壁塗装を行っている壁の反対側に窓がある場合は、窓を開けて換気をしてください。室内に漂ってくる臭いを外に追い出すような感じで、サーキュレーターや扇風機の風を窓に向けて送りましょう。外壁塗装をしている場所に近いところに換気扇がある場合は、外の臭いが入ってくるので使用しないでください。

3-3.洗濯物を干す場所に気を付ける

外壁塗装を行っているときに、外に洗濯物を干すと臭いが付く可能性があります。面倒でも、室内干しにするかコインランドリーなどを利用するようにしましょう。

3-4.臭いが入らない工夫をしてもらう

外から空気が入りやすい通気口があると塗料の臭いが室内に入ります。通気口をふさぐなどの工夫をしてもらうよう業者に相談してください。

3-5.マスクを購入する

大型生活雑貨店やドラッグストア、インターネットなどでマスクを購入しましょう。1,000〜5,000円ほどの値段で有機溶剤系の防毒マスクなどが販売されています。

臭いに敏感な人や、臭いで頭痛などを引き起こす人はすぐ付けられるように用意しておくと安心です。大きなマスクは付けたくない人には、活性炭入りの不織布マスクなら軽いのでおすすめでしょう。

3-6.デオドラントスプレーを使用する

防臭効果の高い、フィトンチッド(天然の森林の香り)を使用した室内用防臭剤を使用するのもおすすめです。フィトンチッドにはいやな臭いを取る効果があるだけではなく、気分がすっきりする森林浴効果も期待できます。赤ちゃんやペットがいる場合は、安全性にこだわった製品を選ぶといいでしょう。

また、ペンキやシンナーなどの臭いを消す空間消臭スプレーなどもあります。

3-7.作業中の昼間は出かける

外壁塗装を行っている日中は、外出するのも臭い対策のひとつです。外壁塗装は建物の大きさにもよりますが、一般的には1週間〜10日ほどかかります。ずっと家にいるよりも、数日間だけでも日中外出すれば臭いからも解放され気分転換にもなるでしょう。

3-8.ペットホテルを利用する

ペットの性格にもよりますが「お預け」しても大丈夫な性格の子は、臭いのキツい室内にいるよりもペットホテルなどに預けたほうがストレスになりません。作業をしている日中だけ預けるのもいいでしょう。

3-9.帰省する・外泊する

外装塗装中は、建物の周囲に足場が組まれるので息苦しい感じがするものです。日中会社などに出かけている人はいいのですが、専業主婦の妊婦さんなど家にいる人にとってはストレスを感じることもあります。

特に、通常よりも体調や気分が変化しやすい妊婦さんは足場を組むときの音や塗料の臭いに敏感になることもあるでしょう。可能であれば、実家のある方は塗装が終了するまで帰省したりホテルに宿泊したりするなどで家を離れることをおすすめします。

3-10.信頼できる外壁塗装業者を選ぶ

外壁塗装はキャリアのある信頼できる業者を選ぶことも臭い対策です。「臭いや音はしかたがない」と済ませるような業者ではなく、きちんと住んでいる人に配慮する業者を選びましょう。

無料診断や見積もり、無料相談など行っている業者で、保証やアフターサービスも充実している会社なら信頼できるでしょう。ホームページに施工事例や料金、作業日数などを写真付きで掲載している会社もあります。

また、外壁塗装を行うときにはご近所への配慮は必要不可欠です。着工前に挨拶をしてくれる業者を選んでください。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。家の外壁塗装は塗料の臭いが気になるものです。塗料に含まれているシンナーは臭いだけではなく健康被害も及ぼします。

これから外壁塗装をする方は、臭いが少ない塗料を選ぶ、通気口などをふさいでもらうなど、業者とじっくり対策を相談してください。また、今、外装塗装工事中で臭いが気になる…という人は、記事内でご紹介したようにマスクや消臭スプレーなどを使用する、換気を行う、外出するなどの方法があります。可能な方法を選んでください。

臭いがキツいなと感じたら無理して部屋に閉じこもっているのは身体によくありません。特に、嗅覚が敏感なペットや、デリケートな赤ちゃん、妊婦さんの場合は、がまんせずにできるだけホテルに泊まるなどの対策を取ったほうがよいでしょう。

これから外装塗装を考えている方は、臭い対策にもきちんと相談にのってくれる信頼できる業者を選ぶようにしてください。